JPモルガン好決算で注目!SVB破綻後の銀行業界に新たな展開、各事業の成績と市場への影響を
はじめに
こんにちは!なぎパパです。
こんにちは!今回は、米金融大手JPモルガンの2023年第1四半期決算についてお伝えします。SVB破綻後初の銀行決算として注目されたこの決算は、市場予想を上回る好調な業績を示しました。

各事業の成績と背後にある要因について、わかりやすく解説していきますのでお楽しみに!
JPMは保有していませんがジェイミーダイモンCEOのコメントはいつも注目しておいた方がいいかなと思っています!
第1四半期決算の概要と市場反応
まず、JPモルガンの第1四半期決算の概要をお伝えします。
JPモルガンの第1四半期決算は、収入が前年同期比25%増の383億ドルで、四半期の過去最高を記録しました。
利益は52%増の126億2000万ドルで、1株利益は4.10ドルとなり、アナリスト予想(3.41ドル)を上回りました。この好決算を受けて、JPモルガンの株価は14日に前日比8%上昇しました。
SVB破綻後の預金残高と貸出残高の動向
2023年3月末時点のJPモルガンの預金残高は2兆3772億ドルと、2022年末時点から2%増加しました。
これは、SVB破綻をきっかけに、JPモルガンに500億ドルの預金が集まったことが要因です。一方、貸出残高は1兆1288億ドルとなり、2022年末比で1%減少しました。
各事業の成績と背後にある要因
消費者・中小企業部門
35%増収を達成。堅調なカードローンが低迷する住宅ローンを補いました。
大企業など法人部門
46%増収。利ざや拡大が商業銀行業務の収益を押し上げました。
投資銀行業務
収入が24%減少。債券引き受けの低迷が影響しました。

金利上昇局面では、貸出からの収益が増えているものの株式等のトレーディングについては減少している事実が確認できます。金利と株価の関係と同じ減少ですね。
金利環境と利ざや拡大
米連邦準備理事会(FRB)の急ピッチの利上げが続く中、JPモルガンの純金利収入は49%増の207億ドルと大幅に増加しました。
預金金利の上昇は貸出金利に比べて小幅にとどまり、利ざやは2.63%に拡大しました。この利ざや拡大は、2022年10-12月期(2.47%)からさらに拡大した結果です。
貸倒引当金と信用コストの状況
JPモルガンは、1-3月期に貸倒引当金を11億ドル計上しました。
前年同期より56%多い22億ドルの不良債権処理費用(信用コスト)が計上されましたが、2022年10-12月期からは横ばいの状況です。
ジェイミーダイモン CEOのコメント
ジェイミー・ダイモンCEOは、米経済について
「個人の消費意欲や財務状況は強く、企業活動は健全な状態が続いている」
と総括しました。しかし、先行きについては「昨年から注視してきた嵐を呼ぶ雲はいまだ地平線上にとどまる」と警戒し、
「銀行業界の混乱が(景気後退の)リスクを強めている」と述べました。
3月には、米中堅銀ファースト・リパブリック・バンクの預金流出懸念が強まり、JPモルガンをはじめとする大手銀行11行が支援に乗り出しました。
ダイモン氏は電話記者会見で「新たな役割だ。これからも求められれば支援に努める」と語りました。また、声明で「不確実性が高まるなか、(JPモルガンが)銀行システムにおける強さの柱となる」と表現しました。

銀行の信用不安はまだまだ集結という感じでもないのでしょうか。
FRBの金利引き上げも最終局面ですが景気後退・金利低下をおりこみつつ株価は上昇していますが少し注意した方がいいかなとなぎパパは考えています。
まとめ
JPモルガンの第1四半期決算は、SVB破綻後初の銀行決算として注目を集め、市場予想を上回る好調な業績を示しました。
各事業部門の成績や金利環境の影響、そして信用リスクに対する取り組みを踏まえて、今後のJPモルガンや銀行業界全体の動向に注目していきましょう。
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