2024年Q4 Alphabet(Google)決算まとめ – 備忘録

グーグルの持ち株会社アルファベットの4Q決算があったのでIRを読んでまとめておきます。
前年を超える決算ないようですが、市場の予想には届かずアフターマーケットで8%程度下落していました・・(とほほ・・)
内容をしっかり把握するとそこまで売られる事業結果でもない気がしました
長期的なビジネス構造はまだまだ強固だと考えています
決算概要
- 売上高:96.5Bドル(前年比+12%)
- 営業利益:31.0Bドル(前年比+31%)
- 営業利益率:32%(前年27% → +5pt改善)
- 純利益:26.5Bドル(前年比+28%)
- EPS(1株当たり利益):2.15ドル(前年比+31%)

Googleのコアビジネス(検索・広告・クラウド)は成長を続けており、特に利益率の向上が目立つ決算 となっています!
なにより心配している売上高はまだまだ2桁成長をしており心配ないかなと思っています。
事業別売上
事業 | 2023年Q4 | 2024年Q4 | 成長率 |
---|---|---|---|
Google検索 & その他 | 48.0B | 54.0B | +12.5% |
YouTube広告 | 9.2B | 10.5B | +13.8% |
Googleネットワーク広告 | 8.3B | 8.0B | -4.1% |
Googleクラウド | 9.2B | 12.0B | +30.1% |
Other Bets(その他事業) | 657M | 400M | -39% |
- 検索広告 & YouTube広告の成長が継続 → AI導入による検索エンゲージメント向上が影響
- Googleクラウドの成長率は30% → 依然高成長だが、市場予想ほどではなく株価にはネガティブ材料
株価のアフターマーケットでの下落(-8%)
決算内容は良好だったにも関わらず、株価はアフターマーケットで 約8%下落。主な要因は以下の通り
クラウド事業の成長鈍化懸念
- クラウドの売上成長率は30%と堅調だが、前四半期比で成長率が減速。
- AIブームの中で、Microsoft AzureやAWSと比較され、市場の期待に届かなかった可能性。
設備投資拡大(750億ドル計画)
- Googleは 2025年に750億ドルの設備投資 を計画
- AI競争のためのインフラ投資が不可欠だが、短期的にはキャッシュフローを圧迫
- 市場は「利益を増やすより、投資を優先するのでは?」とネガティブに受け取った可能性
市場全体の調整局面
- 最近のGAFA銘柄の上昇が続いていたため、決算を機に利確売りが発生した可能性
- AIバブルの中、市場は 「AIの成長が鈍化する兆候がないか」 を警戒している

AI関連に伴う投資が利益を生む投資かどうかという点が懸念されていると思いますが、私はAIが浸透していくと考えていますので評価したいと思っています!
投資家としての見解
今回の決算は 「短期的な調整要因はあるが、長期的には問題なし」 という内容。
自分の投資判断としては、以下の理由から 「引き続きホールド」 の判断ですね
- 利益率向上 & 収益性が高まっている
- 検索広告 & YouTube広告は引き続き成長中
- クラウドもAI関連の成長ドライバーとして継続
- 短期的な売り圧力(期待とのギャップ)による一時的な下落と判断
📌 投資戦略
- 短期の市場反応に惑わされず、事業の本質を見極める
- 設備投資の影響を今後の決算で確認(ROIが見合うか?)
- 長期投資のスタンスを崩さず、適正価格なら買い増しも検討

20年程度保有していると前年を超える決算を出し続けてくれれば保有自体に全く心配は感じていません。過去にも何度も同様のことがありましたからね・・
まとめ
✅ 決算は売上・利益ともに成長、特に利益率向上が好材料
✅ 市場はクラウド成長鈍化と設備投資増加を懸念して短期的に売り
✅ しかし、事業の強みは変わらず、長期的には引き続き有望
✅ 長期投資家としては、こうした短期的なブレは気にせず保有継続

Googleは「良いビジネスを、適正な価格で、長期で持ち続ける」 というバフェット & ティール的な投資哲学に合致する企業であり、今後もAI時代の成長を注視していきたいなと考えています。
AI時代には、データと電力が大幅に増え続けると考えていますのでGoogle/Amazon/Microsoftは外せない銘柄じゃないかなと考えています
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