フェイスブック 2023年4Q決算
FOMCで予想通り米国の金利引き上げは0.25%でした!一安心しているなぎパパです。
さて、決算シーズンもGAFAMが登場、本日はマイクロソフトに続いてメタの決算発表があったので早速確認してみることに。
ちなみに集計した期間はメタのIRに記載のあるとおり、2022年12月31日までの四半期および通期の決算となります。
マークザッカーバーグのコメント
IRの冒頭はマークCEOのコメントから始まっています。コメントは自動翻訳を使っていますが次の通りです。
「私たちのコミュニティは成長を続けており、アプリ間で強いエンゲージメントがあることに満足しています。Facebookは、1日のアクティブユーザー数が20億人に達したばかりです。
私たちのAIとリールの進歩が大きな原動力となっています。ディスカバリーエンジンとリールの進歩が、この大きな原動力となっています。さらに、2023年の経営テーマは「Year of Efficiency(効率化の年)
より強く、より軽快な組織となることに注力しています。」
メタ社IR資料

1日のアクティブユーザー数が20億人を初めて達成したようですね。SNSではなんだかなだで超巨大な会社であることは間違いない
2022年第4四半期および通期の業績ハイライト
まずは2022年のQ4の内容から確認
2022 | 2021 | 変化率(%) | |
売上 | 32,165 | 33,671 | -4% |
費用 | 25,766 | 21,086 | +22% |
営業利益 | 6,399 | 12,585 | -49% |
営業利益率 | 20 % | 37 % | |
法人税等 | 1,497 | 2,417 | -38% |
実効税率 | 24 % | 19 % | |
当期純利益 | 4,652 | 10,285 | -55% |
1株当り利益(EPS) | 1.76 | 3.67 | -52% |

4Qの売上高は微減でしたが、費用は22ポイント増となっていますね。そのため営業利益も純利益も大幅に減少しています。これだけ見るとメタバースへの投資があるため厳しい状況だなと思います。
次に通年のデータ
2022 | 2021 | 変化率(%) | |
売上 | 116,609 | 117,929 | -1% |
費用 | 87,665 | 71,176 | +23% |
営業利益 | 28,944 | 46,753 | -38% |
営業利益率 | 25 % | 40 % | |
法人税等 | 5,619 | 7,914 | -29% |
実効税率 | 19 % | 17 % | |
当期純利益 | 23,200 | 39,370 | -41% |
1株当り利益(EPS) | 8.59 | 13.77 | -38% |

通期では売上高は1ポイント減少しています。コストは23ポイントということですごい投資がくですね。営業利益・当期純利益・1株利益(EPS)も大体40ポイント前後落としています。
これだけ見ると大暴落しても良さそうな気もしますがすでに株価はだいぶ落ちていましたねw
2022年第4四半期および通期 オペレーションおよびその他の財務ハイライト
各種KPIのようなデータを確認していきましょう〜
こちらもまずはQ4のデータ絡みていきましょう。
- ファミリーデイリーアクティブパーソン(DAP)-
1日あたりの利用顧客(DAP)は2022年12月平均で29億6000万人、前年同月比5%増 - ファミリーマンスリーアクティブパーソン(MAP)-
月間あたりの利用顧客(MAP)は2022年12月31日時点で37.4億人、前年比4%増 - Facebookのデイリーアクティブユーザー(DAU)-
DAUは2022年12月平均で20億人、前年比4%増 - Facebookの月間アクティブユーザー数(MAU) –
MAUは2022年12月31日時点で29億6000万人で、前年比2%増 - 広告インプレッションと広告単価 –
2022年第4四半期、当社のアプリファミリーで配信された広告インプレッションは、前年同期比23%増、広告単価は前年同期比で22%減少しました。
2022年通年では、広告インプレッションは前年同期比18%増加し、広告単価は前年同期比16%減少しました。 - 収益 –
収益は、第4四半期は 321.7 億ドル、2022 年通期は 1,166.1 億ドルとなり、それぞれ前年同期比4%、1%減少
為替レートが2021年同期と一定であった場合、それぞれ 20億100万ドル及び 59億600万ドルとなりました。2022 年第 4 四半期及び 2022 年通期では、それぞれ 2%及び 4%の増加 - コスト及び費用-
コスト及び費用合計は、第4四半期に257.7億ドル、通年に876.6億ドルとなり、それぞれ前年同期比 22%及び 23%増加。
第4四半期及び2022年通年では、それぞれ前年同期比 22%及び 23%増加。
これには、第4四半期に42億ドル、2022年通年に 46億1,000万ドルの構造改革に関連する費用が含まれています。 - 自己株式取得-
第4四半期に69.1億ドル、通年では279.3億ドルのA種普通株式を買い戻しました。
2022年12月31日現在、当社では 108.7億ドルの買戻可能額および買戻権限を有しています。また、本日400億ドルの自社株買いの増額を発表しました。 - 現金・預金および有価証券 –
現金・預金および有価証券は、12月31日現在407億4,000万ドルとなりました。 - 長期借入金-
2022年12月31日現在の長期借入金は99億2,000万ドルでした。

自社株買いの枠を400億ドル追加は株主ですがめちゃくちゃ嬉しい!
アフターマーケットで株価が20ポイントも増加しているのはこれがよういんでしょうね
こうなると本日のGoogleの決算も思ったより悪くないといいな〜とw
CFO見通しコメント
最後にCFOのコメントです!
2023年第1四半期の総売上は、260~285億ドルの範囲になると予想しています。
当社のガイダンスでは、現在の為替レートに基づき第1四半期の総売上の前年同期比成長率に対し為替が現在のレートに基づくと第1四半期の総売上の前年同期比成長率に対して約2%の逆風となります。
2023 年通期の総費用は890~950 億ドルの範囲に入ると予想しており、前回の見通しから引き下げました。これは人件費及び売上原価の伸びの鈍化を見込んでいるためです。構造改革費用として、現在推定2023年にオフィス施設の統合に関連する構造改革費用として、10億米ドルを計上する見込みです。2022 年第4四半期にこの費用の一部を計上したためです。
当社は、効率化の更なる進展に伴い、追加の構造改革費用を計上する可能性があります。
また、効率化の取り組みをさらに進めることにより、追加の構造改革費用が発生する可能性があります。
資本支出は、事前の見通しである340-370億ドルから減少し、300-330億ドルの範囲になると予想しています。これは2023年にデータセンターの建設費を削減するという最新の計画を反映したもので、より費用対効果の高い新しいデータセンター・アーキテクチャに移行するためです。
この変更は、よりコスト効率が高く、AIと非AIワークロードの両方をサポートすることができる新しいデータセンター・アーキテクチャに移行するためです。資本支出の大部分は、引き続き、アプリのファミリーをサポートをサポートします。
米国の税法に変更がなければ、2023年通年の税率割合は20%台前半になると予想しています。
また、前述のとおり、大西洋をまたぐデータ伝送の実現可能性に関する動向や当社の欧州事業への影響の可能性を引き続き注 視しています。

現状の為替レートでは2%程度マイナス要因になるようですが、円高の可能性も高いですから割と期待できるのかなとも思います。
リストラや建設費用の見直しも評価できますし、事業自体は独占的なのでライバルのティックトックをどれだけ抑えられるかそしてメタバース事業が花開くのかという点ですね。
私は特に買い増したりはしていませんが300万円程度のフォルダーなのでメタバースを実現して現状の株価から10倍を目指して頑張って欲しいところです
最後にまとめると・・・
まぁ悪くないし、株主にはサプライズである自社株買い400億ドルという大きなプレゼントのあった良い内容だったな〜と。
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