米国株投資家なら知っておきたい相場の法則

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米国株投資家なら知っておきたい相場の法則

CPIショックの下落もあり、今年は投資より再び読書に励み淡々少額積立投資に励むなぎパパです。

株式投資の初心者の方向けに知っておくといい弱気相場での対策としての相場データをピーターリンチの書籍から抜き出しておきますのでぜひ学んではいかがでしょうか

自分のためにもマーケットの基礎知識を固めておきたいと思います。

平均すると2年に1回は株式市場で10%程度は下落

2020年のコロナショックから2022年までは金融緩和(お札のばら撒き)により日本・アメリカともに株式相場は強気相場(ブルマーケット)でとても投資家には気持ちの良いものでした。

しかし、ブルマーケットはいつまでも続かない。

強気相場で熱くなって買い急いだ投資家が、もっと熱くなって売りに走ります。明日は今日よりももっと下がると考えるからです。

相場が直近の高値から10%下がった時、それを「調整」と呼びます。この調整は20世紀以降(西暦1901年から西暦2000年の100年間)でなんと53回を数えるそうです。(ピーターリンチ著から引用)

平均すると2年に1回は株式市場で10%程度は下げる

弱気相場(ベアマーケット)は平均6年に1回

2年に1度は調整があることを理解した次は、25%以上の下げである弱気相場(ベアマーケット)についても理解しておきましょう。

弱気相場は20世紀以降の調整の中の15回ありました。53回の調整の中で15回は弱気相場だったという意味です。

これは平均で約6年に1回は25%以上下落するのはデータ上当たり前のこととして理解しておく必要がありますね。

弱気相場対策は、弱気相場を避けられないと知ること

ベアマーケットが続くと私を含めほとんどの投資家は忍耐力を試されることになります。世界一の投資家ウォーレン・バフェットをはじめ全投資家が逃れることはできません

個別株への投資家だけではなく、投資信託も大した違いはありません。組み入れている株式と同じ運命を辿るからですw

リンチの書籍によると、

1929年ウォール街の大暴落(高値から89%の下落)の高値で買った投資家は買値に戻るまで25年もかかったとのデータを例として挙げています。25年はとんでもなく長いですね。

1973年の暴落(高値から約50%の下落)では、株価が元の水準まで戻るのに12年かかったそうです。しかもリンチ曰く、1929年のような弱気相場は2度とこないと考えているようです。現代ではFRB等がそのために準備されたんじゃないかと。

株式を50年間保有したときの心構え

株式を50年間保有すると、調整が25回そのうち8回または9回は弱気相場(ベアマーケット)があることを長期投資を実践する投資家は皆理解しておかなければならないということです。

いや〜2年に1回だと本当によくあるなという感じですね。

なぎパパはリーマンショックがこれまでで一番キツい暴落だったのでさらに昔の暴落は知りませんでしたが、1929年のウォール街の大暴落は約90%の下落というのは凄まじいものがありますね

弱気相場対策に長期投資家がしてはいけないこと

弱気相場(ベアマーケット)が来る前に警告サインがあって手持ちの株や投資信託を売り払い、下落が終わって買い戻すことができたら良いじゃないかと考えたくなりますね。

ただ、リンチ曰く弱気相場が来るタイミングを正確に予測する方法を開発した人がまだ誰もいないということです。

最近では逆イールドが発生すると数年以内にリセッションが来るとか言いますが、暴落はさらに前に来るので予測も難しいですね。

調整相場を予測して持株売却は大きな過ち

20代の頃のなぎパパもそうでしたが、おかしがちな間違いの1つとして、積み上げてきた株式・株式投資信託を全部売ってしまうことをピーターリンチは指摘しています。

また、次に来るであろう調整局面を待って株を買おうと現金を寝かせておくことも間違いだと指摘しています。

その理由としては、急速に株価が上昇する短い期間を取り逃がすことにあるからです。この短い株価急上昇の期間を逃すと投資家の損失としてはとても高くつくと説明しています。

S&P500過去40年間の例

1954年までのS&P500の動きを振り返った時のデータでは、株価が急速に上昇する短い期間を逃してしまう時の投資収益率の違いは以下の通りです。

  • 全ての現金を投資:年平均 11.5%
  • 株価上昇の40ヶ月逃した投資:年平均 2.7%

この違いは複利で考えるのととてつもなく大きな差だと考えられます。

雑な計算ですが、ピントこない人のために100万円を40年間複利運用した運用結果を比較すると。

  • 全ての現金を投資:約7000万円(およそ投資資金の70倍)
  • 株価上昇の40ヶ月逃した投資:約290万円(およそ投資資金の3倍)

とてつもない差ですね。弱気相場だからといって相場から資金を引き上げるのは賢くないことがこれまでの歴史上では証明されているんだと思います。(これから絶対という意味ではないのは注意)

S&P500過去40年間の例その2

ピーターリンチが興味深い統計データを上げてくれています。1970年から毎年運悪くその年の1番高値の日に2000ドルずつ投資を継続したとすると、収益率は10.1%となる。

次にうまく相場を見極めてその年の最安値で投資した場合の収益率は8.5%となり、比較してもたったの1.6%程度であることがわかったそうです。

もちろん1.6%の収益向上は大きいのですが現金に変えて相場の急上昇を逃すよりは圧倒的にマシだよねとピーターリンチは説いています。

私もこの統計を見て投資初心者の頃に株は長期保有がまずは正解と理解しました。さらに良い株を見極めていけばパフォーマンスは向上させることができそうだと思いました。

それができなくてもS&P500のようなインデックス投資信託を活用すれば間違いなく資産形成は可能だとも思いました(家族にはこちらを推奨しています)

ピーターリンチがアドバイスする弱気相場(ベアマーケット)対策

弱気相場(ベアマーケット)の問題に対処はどうすれば良いのか?という投資初心者からの質問にもピーターリンチは簡単な方法を上げて回答しています。

弱気相場(ベアマーケット)に負けないためには、株式あるいは株式投信を買うスケジュールを立てることです。

少額の資金で毎月・または4ヶ月、6ヶ月に1度など定まった時に買うこと。そうすれば強気・弱気相場のドラマから解放されるでしょう

ピーターリンチ 素晴らしき株式投資

どんな投資家でも知っている積立投資をしろとピーターリンチは推奨していますねw

でも、スケジュール通り淡々と実施することは結構難しかったりもします。特に下落時には「まだ下がるんじゃないのか?」とメンタルが弱い自分はスケジュール管理が一番でしたね。

米国株投資家なら知っておきたい相場の法則のまとめ

本日の記事のポイントは以下となります。私自身も毎週水曜日に日本株2銘柄・米国株8銘柄を買い付けています。

  1. 平均すると2年に1回は株式市場で10%程度は下落する
  2. 25%以上下がる弱気相場(ベアマーケット)は平均6年に1回発生する
  3. 弱気相場対策は、弱気相場を避けられないと知ること
  4. 調整相場を予測して持株売却は大きな過ちであることを知る
  5. 株式相場で短期間の株価急騰を逃すと収益率が大幅に下がる
  6. 弱気相場(ベアマーケット)対策としてスケジュールで買い付ける
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